関西100名山 三十三間山
2010年4月25日 福井県と滋賀県の県境にある、三十三間山(さんじゅうさんげんやま) に登りました。京都の三十三間堂の棟木に、この山の木が使われたことが名前の由来と言われている。平安末期に造営の際、棟木になる適当な材がなくこの山に良い材を求めた。大木を運搬する牛は、わざわざ越前から調達し、ようやく京都まで運んだという。広々とした稜線を楽しみました。
 関西100名山  842.3m
三十三間山:尾根の稜線に出て、山頂を仰ぐ 11:10
昔、福井から京へ鯖を運んだ《鯖街道》。滋賀県から福井県に入ると “ようこそ福井県へ”、少し行くと“ようこそ上中”・・・懐かしい菜の花畑を見ながら車を走らせると・・・・登山口はこちら・・・
『ようこそ鯖街道・・上中』 8:55 菜の花と、小桜の咲く春。 
三十三間山を遠望 9:02
三十三間山を遠望 (倉見峠より、上中寄り地点から仰ぐ) 9:02
きれいな、菜の花畑 9:03 登山口はこちら・・・ 9:10

《野の花 ウマノアシガタ》
(登山口駐車場よこ) 9:27
《野の花 カキドオシ》
(登山口駐車場付近) 9:28
早春! 9:29 《野の花 タチツボスミレ》 
(登山口出てすぐの道縁) 9:31
シダの若葉が青い 9:33 《野の花 ムラサキケマン》 
(登山口出てすぐの道縁) 9:32

登山口(駐車場)から、田植え準備の始まった田を横目に歩き始める。 獣防護柵を開き、植林帯へ。川(ハス川)に沿った林道を進む。 林道分岐の標識を右手に進む。一本道だ。林道が終わると、『最後の水場』。 杉林の急坂をジグザグに登っていくと自然林や松林の尾根になり、展望が開けて・・夫婦松。
登山口駐車場 9:15 登山口駐車場に書かれた案内板 9:16
杉林を進む。 
きれいに手入れがなされている 9:35
道の横には、時として大岩が・・
9:41
川(ハス川)に沿って、林道を歩いていく 9:42 標識あり。 林道分岐を右手に入る 9:44
“最後の水場”と書かれた沢を横切る 9:57 杉林の中、坂を登っていく 9:59
山腹を斜めに急坂を登っていく 10:03 リョウブなどの樹林帯に入ってきた 10:12
若葉!! 10:24 《夫婦松(枯れている)》で、休憩 10:25
登山途中、三方町や日本海を見下ろす(夫婦松から) 10:25
1《夫婦松》からの展望、三方五湖方面。 
正面は、三方富士と呼ばれる『梅丈岳』  10:26
《野の花 タチツボスミレ》
(夫婦松付近) 10:37

夫婦松のベンチで展望を楽しんだ後、再び登っていく。標高600mを過ぎたあたりから、ブナ・ミズナラが増え、林下にはユズリハが現れる。 周りが明るくなり尾根に近づいた頃、右手に《風神》が。石塔と地蔵が石垣の上にある。銘には、『天保3年』(1832年)、『国家安全・悪風退散』、『衆病悉除如意・吉祥 祈』と書かれている。山麓で疫病が流行した時に、この塔を建てて供養したら治まったと言われている。登りつめると、尾根分岐!
明るい陽射しの中を、登っていく 10:42 木々の間から、北方の稜線が見える。 
木々は、雪の重みで曲がっている 10:45
《樹の花 タムシバ》 10:45 急坂を登っていく。ブナ・ミズナラが増えてきた。
林下には、ユズリハが 10:50
『山頂まで1km』の表示 10:52 『風神』の標識が倒れている。 
この右手に、風神塔 11:03
『風神』石塔と、地蔵尊 
(天保3年・1832年に建てられた) 11:05
『風神』から少し登ると・・
尾根のようだ 11:06
尾根分岐に到着。 
南方の尾根から登ってくる人達 11:06
リョウブの短木の茂る尾根を、
山頂へむかう 11:08

尾根分岐からは、潅木・クマザサ・ススキなどの県境稜線に出る。 一挙に視界が開け、広々とした稜線を歩く。 高原漫歩だ。 途中で一緒になった人は、“上の広々とした尾根に来るのが好きで汗を流して登るんです”と言っていたが、その通りだ。 のんびりと食事をしたり、展望を楽しむ人々がいる。 目の前の山頂に向かって、わずかな急坂を登る。途中、潅木の下にかわいい白い花が・・。 ミヤマカタバミだ。
尾根の稜線から、山頂を仰ぐ 11:08
おぉ〜、ススキ・クマザサな中、展望が広がり、
山頂が現れた! 11:08
広々とした稜線を、山頂に向かう! 
高原漫歩だ! 11:10
広々とした稜線、もう少しで平坦地
11:12
正面が、三十三間山・山頂! 
人々はのんびりと眺望を楽しんでいる 11:15
尾根の稜線から、北方(三方五湖・日本海)を見下ろす 11:14
尾根の稜線から、北方(日本海・若狭青葉山)を遠望す 11:15
稜線を、山頂に向かう 11:16 クマザサの中、稜線の道を山頂へ登っていく 11:19
《山の花 ミヤマカタバミ》
(おぉ〜、潅木の下に発見) 11:23
少しの急坂を登りきると、リョウブ・ブナの林・・
山頂である 11:29

 三十三間山・山頂! 三角点の周りは狭いが、切り開きがある。 周囲は、ブナ・リョウブ林。雪・風雨に耐えているので曲がっているが、味わいがある。落ち葉の間からは、カタクリの葉が・・あちらこちらに。
三十三間山・山頂風景 11:30
記念撮影 (三十三間山・山頂にて) 11:30 三等三角点 (三十三間山・山頂にて) 11:30
山頂周囲のブナ・リョウブ林
(厳しい自然に耐えている) 11:33
これは・・・カタクリの葉っぱだ
(山頂付近にて) 11:47


通常は、山頂からすぐに広い稜線に戻るところだが、誰かのホームページにそのまま縦走したとあり、ブナ林をそのまま北へ縦走して見ることにした。 ブナ林の世界に紛れ込みながら・・・838mのピークまで。そこから、もとの三十三間山・山頂への往復。 ブナの落ち葉をベッドとしてミヤマカタバミなど、花が咲き始める季節。カタクリの花が咲いているのを見つけましたよ!
三十三間山・山頂から、北方へ838mピークの
ブナ林を目指す 11:46
自然に耐えて曲がっているブナ。
ブナ林の世界を歩く 11:50
《山の花 ミヤマカタバミ》
(ブナ林の落葉ベッドの上にて、開ききっている)11:57
もうすぐだ。
準備が出来た芽 11:59
青空に、白い石灰石がきれいに配置 12:00 天然杉の芦生杉・・存在感がある 12:01
三十三間山頂からブナ林のピークに向かって、ブナ樹林の世界を進む 12:09
838mのブナ林ピークに到〜着 12:16 838mのブナ林ピークから、
三十三間山に引き返す 12:21
《山の花 カタクリ》
(おぉ〜、カタクリの花を見つけた!) 12:24
《山の花 ミヤマカタバミ》
(ブナ林の落葉ベッドの上にて) 12:28
山腹に、ニリンソウの葉が・・・ 12:37 《山の花 ユリワサビ》 12:48

ブナ林の世界に堪能して山頂に戻ってきた。そのあとは、登ってきた道を戻るだけ。 広々とした稜線では、三方五湖・遠くは青葉山・琵琶湖を遠望(写真ではもうひとつ不鮮明ですが)! さすが“三方五湖の展望台”と言われているのがわかる。 展望を写生している人がいる! もと来た道を下山。 下山後、山麓の倉見から見上げた三十三間山は、なだらかな稜線を持つ、大きな姿を見せてくれ、感動!
三十三間山・山頂から、いざ下山
12:56
山頂からクマザサの道を下りると、
南方へ広々とした高原が 13:02
山頂から下山途中、稜線を見下ろす 13:01
小さい子供も、帰り支度 13:07 高原で、風景を描いている人がいる 13:08
下山は、すたすた・・ 13:29 《山の花 イカリソウ》 
(夫婦松付近の道縁) 13:33
《樹の花 タムシバ》 
(夫婦松付近の道縁) 13:36
川に沿って下る 
(ご一緒した人は、アンテナ持参) 14:11
杉林を過ぎ、イノシシよけの
柵に出る 14:16
登山口・駐車場に到着。 
そばの田は、田植え準備中 14:19
三十三間山を遠望 (三方町・倉見より) 14:31