関西100名山 笠捨山
2012年10月25日  奈良県にあり、大峰山脈南部の名峰として知られる、笠捨山(かさすてやま)に登りました。 ひと際群を抜いてそびえ立つ端正な 形をしている。遠くから見ると、台形のようだが、反射板の立つ東峰と、三角  点標石の埋まる西峰の双耳峰である。前日は玉置山に登り、本日は玉置山北  方の大峰奥駈道から、香精山(こうしょうやま)そして、最も峻嶮といわれる地 蔵岳を越えての登りである。 笠捨山から、北方の行仙岳(ぎょうせんだけ)に登り、白谷トンネル東口登山口への下山。
   関西100名山。 1352m
香精岳を過ぎた鉄塔から、地蔵岳、笠捨山を遠望。 9:34
 
林道から、玉置山北方の大峰奥駈道を歩き出す。周りは霧の中。陽が昇るにつれ霧がとれて青空。“蜘蛛の口”“千眺の森”など、行者によって建てられた石碑が次々と現れ、大峰奥駈道の歴史を感じながらの歩きだ。尾根道を登っては下る。下っては登る。塔ノ谷峠で休憩した後、急坂を登る。 登りつめた所が、大岩で、“貝吹金剛”。
笠捨山を遠望 (玉置山展望台から)  笠捨山:地図
案内看板・・ここからの地図 6:55 林道を離れ、尾根道を登っていく。 6:57
“蜘蛛の口”を左方、尾根道に向かう。
7:12
霧の中、尾根道を登っていく。
幻想的だ。 7:13
岩を越え、好天でルンルン気分。
尾根道を行く。 7:24
“千眺の森”と書かれた碑。 7:26 
『古屋の宿跡』・・
どこに小屋があったのか? 7:33
杉林の中、急坂を登っていく。
8:03
『貝吹金剛』の下、塔ノ谷峠で休憩。 8:29 いよいよ貝吹金剛へ向かって、急登だ。 8:38 
木の根を持って、登っていく。 8:41 急登の先に、大岩。『貝吹金剛』だ。 8:44

 
貝のように割れた大岩の横をなお、急坂を登り尾根道に。登り下りを経て雑木林の登りにとりかかる。この辺りもブッシュが多いが、きれいに刈ってあり、登山道が整備されている。ありがたい。ふと横を見ると、木々の間から見覚えのある笠捨山の雄姿が現れて、喜ぶ。香精山(こうしょうやま)1121mの山頂から、少し下ったところに鉄塔があり、広場になっている。笠捨山や、中八人山を見ながら、ゆっくり休憩する。
岩の間を進んでいく。 8:46 まだまだ急登が続く。 8:51
やっと尾根の上部に出てきた。 8:52 やっと登ったと思ったのに、また下りる! 8:55
木々の間から、なんと《笠捨山》が
ぽっかりと見えた! 9:12
青空に向かって、急登を続ける。
 黄葉がきれい。 9:12 
香精山 (こうしょうやま)1121mに、到着! 9:23 せっかくに香精山に登るも、また下っていく。 9:25 
鉄塔に到着。よくこんな所に建設したものだ! 9:28 鉄塔の下から、くっきりと笠捨山の雄姿。 9:29 
鉄塔の下で、しばし休憩。 9:35 鉄塔の北方には、南八人山・
中八人山が見える。 9:37

 
鉄塔付近でゆっくりと景色を楽しんだ後、いよいよ一番の難所と言われている地蔵岳目指して出発。 “拝み返し”“菊ヶ池”などの石碑を見ながら、細い尾根道を登る。 “四阿ノ宿跡”に到着後、少し奥まったところにある、《東屋岳》山頂(1230m)を往復。一旦下って、地蔵岳に向かう。
ゆっくりと休憩したあと、まず地蔵岳へ向かう。 9:41 四阿宿跡に向かって、登りにとりかかる。 9:46
拝み返し 10:04 菊ヶ池 10:05
細い尾根道を登っていく。 10:07  四阿ノ宿跡に到着。 10:13 
四阿ノ宿跡から少し北へ入り・・東屋岳(1230m)・・
を往復 10:14
紅葉・黄葉がきれい! 10:17
いよいよ、本日一番の難所・地蔵岳に向かう。
 10:26
シャクナゲ林の尾根道を登っていく。 
10:30
尾根に、碑“南無十方法界”の文字。 10:34 前が、地蔵岳山頂。
両側は切れ落ちている。 10:35

 
いよいよ大峰南部で最も峻険と言われる《地蔵岳》(1250m)だ。シャクナゲやイワウチワなど、時期には花が咲き乱れることと思われるが、鎖を頼りに登るキツイ所だ。今日は好天なので、すべる心配は少なく、岩・木の根を持ち、鎖を頼っての登り・下りだ。 周囲の紅葉・黄葉が、キャンパスに描いた絵の具のようで、きれいだ。尖って見える槍ヶ岳を巻き、笠捨山の麓で、上葛川への分岐、葛川辻(くずかわつじ)へ出る。
木の枝や、岩を持って、下りる。 10:38 右へ下ると、上葛川。 
地蔵岳に向かって直進。 10:41
シャクナゲの多い山腹の道を、登っていく。 
10:43
鎖を使って登る。 10:48
下を振り向くと・・こんなのだ! 10:48 切り立った岩を、鎖を頼りに登っていく。 10:54
ここが・・地蔵岳・山頂 (1250m)! 11:09 地蔵岳から急坂を下る。 
登りよりも、慎重になる。 11:11 
急な尾根を慎重に下りていく。 11:15 このすごい根が見えますか? 
鎖と、木の根が頼り。 11:18 
次は、大きな岩を斜めに登っていく。 11:22 後方の分岐から下りると、上葛川へ。 11:41 

 
葛川辻で小休憩の後、いよいよ笠捨山への登りにとりかかる。 登り一辺倒なので、ジグザグの登りだ。ブナ・ヒメシャラの樹を見ながら、だんだん石ころが多い中を、登っていくと・・・やった!山頂だ! 道祖神のお堂が現れる。 山頂で、ゆっくりと昼食を食べ、ぐるり大峰山脈の山々の眺望を楽しむ。
尾根の登り。
特徴あるヒメシャラの樹が出てきた。 12:05
石ころの多い急登をジグザグと進む。
周りの秋色で、疲れも癒される。 12:17
樹木も低くなり、一段と急坂になる。 12:20 もうすぐ山頂の気配。 12:26
笠捨山・山頂に到〜着! 山頂風景。 12:27
昼食休憩後、笠捨山・山頂にてパチリ。 12:44 記念撮影  (笠捨山・山頂にて) 12:45
二等三角点 (笠捨山・山頂) 12:46 山頂に置かれた、道祖神・祭祀。 12:47
笠捨山・山頂から、ず〜と続く大峰山脈を眺める。 12:52



山頂でゆっくりと休憩後、一旦下り、大峰奥駈道を北行する。佐田辻分岐にある、行仙宿山小屋は、きれいに整備された小屋だ。そこから、電波中継所のある《行仙岳》(1226m)に登る。
登頂後、来た道を少し戻り、分岐から、中継塔巡視路を、白谷トンネル東口登山口へ下山。
山頂から、いよいよ下山。 13:00 一旦下って、あの山へ登る。 13:11
石の多い、尾根を登っていく。 13:19 明るいブナ林を登っていく。 13:22
強風で、大木が横倒しになっている。
13:32
やせ尾根を進んでいく。 
ヒメシャラの樹がアクセントになっている。 13:44 
杉の老大木を見上げる。
(下に、八大金剛童子の碑) 14:04
右側が、から池 (涸池)。 14:18 
佐田辻(さだのつじ)、行仙宿山小屋風景。 14:29 佐田辻から、行仙岳に向かう。 14:38 
急坂を登っていく。行仙岳山頂はすぐ。
大きなきのこ。 14:55 
行仙岳・山頂。 1226m 14:57
三等三角点 (行仙岳・山頂) 14:58 白谷トンネル東口への分岐。 15:07
鉄塔整備のために、階段が整備されている。
 15:16
白谷トンネル東口の登山口へ、到〜着! 15:43