関西100名山 伯母子岳
2012年5月30日 奈良県(和歌山県境に近い)にあり、秀麗にして優美な山容、奥高野の名峰として名高い(おばこだけ)に登りました。 前日は護摩壇山を訪れ、余裕を持って野迫川温泉<ホテルのせ川>に宿泊。 前日は小雨。夕方には雷を伴う雨だったが、当日は好天!大股橋詰から熊野古道・小辺路(こへち)を歩いていく。手入れの行き届いた杉林・松林を過ぎると、紅葉樹林・ブナ林。そして・・新緑に包まれた中での歩き。あたり一面森に包まれていると実感。
 日本200名山。 関西100名山。 1344m
伯母子岳山頂からぐるり森林のパノラマ。護摩壇山方面を眺める。 10:51

  秀麗な名峰・・と聞いたが・・どこだ、どこだ。
  登山口村落では、夏虫山の後方なので見えない。地元の人にポイントを
  聞いて撮影。 ブナの新緑の間から、ちらりと見えるのも感激ものだ。
あの遠方にそびえるのが伯母子岳(護摩壇山駐車場より) 12:22
新緑の間から見える伯母子岳
(桧峠付近) 12:21
樹林の間から、わずかに、
伯母子岳が“きりり”と見える。 12:50 
 

端整な姿の伯母子岳を遠望(高野龍神スカイライン・ドライブイン鶴姫から)。 15:30

 
本日は快晴なり。野迫川温泉・ホテルのせ川を出発して大股橋のたもと、大股登山口に向かう。『あまご橋』と書かれた木造の橋がある。『ほたるの郷』と書かれた看板もある。夏は子どもたちの歓声が響いていることだろう。
本日は快晴! ホテルのせ川 7:50 木橋 「あまご橋」と
名が付けられている。 7:52
“ホタルの郷”と看板。
正面は、口千丈山 (?) 7:53
左が夏虫山。
その奥に隠れているのが伯母子岳 7:56
大股登山口。いざ出発。 8:01 大股橋を渡る 8:06 

 
大股から伯母子峠へ。熊野古道・小辺路(こへち)では、高野山を出発して 2日目の行程にあたる。昔の人は、この道を通って熊野へ参拝し、また 生活道として利用していたのかと思うと、感慨が起きる。 よく手入れされた杉林・松林をジグザグと登っていくと、萱小屋跡。そこから雑木林や杉林を交互に見ながら登っていくと、ブナの多い桧峠だ。
小辺路(こへち)地図 (大股〜伯母子岳)
クリックすると大きくなります。
“小辺路(こへち)”“伯母子岳”の看板 8:07 
道横に、《樹の花 トチノキ》 8:11 大股集落の上、急坂を登っていく。 8:12
“伯母子岳山頂まで5.4km”の標識を右手に
見ながら登っていく。 8:15
きれいに手入れされた植林帯の中、
ジグザグ道を登っていく。 8:18
杉林と同じように手入れされているが、
やはり松林の周りは明るい。 8:29 
《山の花 サトイモ科テンナンショウ属》 8:33
杉・松・雑木林。3種混合地点。
小辺路は続く。 8:39
《樹の花 コガクウツギ》
(道縁にて) 8:48
 整然と手入れされた杉林の中、小辺路(こへち)を登っていく。 8:50
《山の花 フタリシズカ》 8:51 萱小屋跡に到着。
青少年向けのキャンプ場のようだ。 8:56
《野の花 セイヨウミヤコグサ》
(道横で) 9:01
しばし休憩。
新緑がきれい。 9:02
 雑木交じりの樹林も、新緑で美しい。 9:12
植林帯、自然の雑木林・・
交互に見ながら変化を楽しむ。 9:12
落石が多くなっている。9:28
ブナ系の大木(イヌブナ?)。 
この生命力に見とれる。 9:32
桧峠に到〜着。 9:48

 
桧峠からは、すばらしいブナ新緑。新緑に包まれる感じで歩いていく。 夏虫山への登り口標識を右手に見ながら、巻くように路は続く。木々の新緑の間から、端整な山が現れる。あれが・・・伯母子岳だ!やがて、伯母子岳直登と伯母子峠と護摩壇山方面への分岐に出る。もちろん、直登コースを進む。
桧峠からは、みごとな新緑の
ブナ林である。 9:54
ここが夏虫山への登り口。登らずに、
夏虫山を巻くように歩いていく。 9:57
樹木の間から見えるのが・・
伯母子岳。 10:01
夏虫山分岐から、一旦下っていく。
路は、かなり荒れている。10:02
崩れた土砂の上に、
レンゲツツジのじゅうたん。 10:07
植林の中に、でんと
座っている大木! 10:16 
伯母子岳直登と、伯母子峠への分岐。
まっすぐ山頂に向かう。 10:22
最後の急登を始める。 10:28 

 
分岐から、山頂を目指しての直登。周りはすべて新緑。その中をジグザグと登っていく。ヒメシャラの樹がある。ヤマツツジの花が満開で、きれい。
山頂への直登。新緑のブナ樹林世界に入っていく。 10:31
伯母子岳への直登。 
(白い部分は、シカが樹皮を食べた跡) 10:33
小さくジグザグ登りをしながら、山頂へ向かう。
 疲れるが、新緑が気持ちよい。 10:33
ヒメシャラの樹を一本見つけたぁ。 10:37 あの一角に、ヤマツツジの花が 、
あでやかに咲いている。 10:42
 
新緑のブナの中、伯母子岳山頂に向かう。 10:43
ブナの若葉。葉の形から、
ミズナラのようだ。 10:44
いよいよ・・、
あそこが伯母子岳・山頂! 10:47
伯母子岳・山頂手前に、レンゲツツジが
咲いている。 10:48
伯母子岳・山頂 10:49

 
西・・牛首ノ峰から口千丈山を越え、護摩壇山へと続く山々。 東・・遠くに、八経ケ岳・釈迦ケ岳・地蔵岳と高山が続く大峰の山々  北・・揚柳山がある高野山  南・・牛廻山、冷水山奥高野から眺める展望は、山また山。視界を埋める山並みに圧倒される。
 
伯母子岳山頂に到着だぁ! 10:50
記念撮影
(伯母子岳・山頂にて) 10:52
伯母子岳・山頂から、
護摩壇山方面の眺望。 10:57
《山の花 ナガバノスミレサイシン》
(伯母子岳・山頂にて) 10:59
《野の花 ヒメハギ》
(伯母子岳・山頂にて) 10:59
《樹の花 レンゲツツジ》 
(伯母子岳・山頂にて) 11:00
《野の花 キジムシロ》
(伯母子岳・山頂にて) 11:19 
伯母子岳・山頂から、北方面
(高野山・揚柳山方面)を眺める。 11:26
伯母子岳・山頂から、南方面
(冷水山・玉置山方面)を眺める。 11:26 

 
山頂で眺望を楽しみ、縁に咲く小さな花々を見て楽しんだあと、小辺路(こへち)の伯母子峠へと下山。急傾斜を降りながらふと横を見ると、かわいい『チゴユリ』。シロヤシオの花が落ちている。 少し前には咲いていたのだろう。途中の開けた場所では、少し休憩で新緑を楽しむ。
なごり惜しいが、伯母子峠に
向かって下山。 11:26
左折して伯母子峠への
下りに向かう。 11:28
《山の花 チゴユリ》
(伯母子峠への下山山中) 11:29
シロヤシオの花びらが落ちている。
もう少し前だったら会えたかも。 11:29
展望地から向かいの尾根を眺める。
遠方には、大峰山脈。 11:33
展望を終え、再び新緑の中、
尾根を下っていく。 11:36
山小屋が見えてきた。伯母子峠だ。 11:40 「熊野参詣道 小辺路」の標識 11:44


伯母子峠には、避難小屋。小辺路(こへち)を歩く人が寝泊り出来る。 伯母子岳の山すそを巻いて、分岐へと出る。 そこからは、登って来た路を大股登山口へ、新緑浴で下山。下山後は、“ホテルのせ川”で入浴。あぁいい湯だなあ!
かなり荒れていて、修復も
大変だろうと思いつつ歩く。 11:53
伯母子岳直登分岐へと
戻ってきた。 12:02
ブナ類の新緑に包まれながら、
歩いていく。 12:13
新緑の木漏れ日。ブナ林の中、新しく作られた
道を歩いていく。 (桧峠付近) 12:27
萱小屋跡に降りてきた。 13:22 手入れされた松林が美しい。 13:34 
大股集落が見える。 13:47 大股登山口に到〜着! 13:56 
大股登山口横にある祠。 14:02 「ホテルのせ川」のお風呂にゆっくり浸かり、
あぁいい風呂。 14:24