関西100名山 野坂岳
2013年4月29日  福井県敦賀市にある、《野坂岳》(のさかだけ)に登りました。東隣の岩籠山と、敦賀半島の西方ヶ岳を合わせ、『敦賀三山』と呼ばれている。市街の西南に聳える美しい山容を持ち、信仰の山としても登られてきた歴史を持つ。前回登ったのは、2009年10月29日。秋の野坂岳を楽しんだが、今回は新緑!色々な春の花々に数多く出会えた! 山頂付近の『カタクリ』は、地元の人々が大事に 守って群生をなし、あの可憐なピンク色の『イワウチワ』も、低木の中にそっと咲いていた。
関西100名山。 914m
山麓から見上げる、野坂岳 11:28

 
登山口から、まずは杉林の中を登っていく。祝日なので、親子づれが多い。 沢に沿って山腹の道になる。道の縁に、早速白いかわいい花。《イチりンソウ》だ。 そして、違う種類の白い花・・《トウゴクサバノオ》が、群れて咲いている。 まだ歩き慣れてなくて、フウフウ言いながら、『栃ノ木地蔵』に到着。振り向いて見ると、眼下に、市街と敦賀湾が見える。そこで休憩。
  
野坂岳登山口。 いざ、出発。 11:49 
まずは、スギ林の道を登っていく。
祝日なので、親子づれも登っている。 11:57
 野坂岳:地図 《山の花 イチリンソウ》 春の花が、お目見え。 12:04
《山の花 ヤマエンゴサク》 
特徴ある花が、にょきっと。 12:04
《山の花 トウゴクサバノオ》 12:07
きれい!《山の花 トウゴクサバノオ》の
群落だ。 12:11
栃ノ木地蔵に到着。休憩。
(お地蔵さんは、風化しているが・・)12:19 
敦賀湾と、西方ヶ岳を遠望
(栃ノ木地蔵から) 12:31
《野の花 ツボスミレ》 12:33 

 
栃ノ木地蔵で一休みの後、傾斜が増す登り坂となる。 七日坂と言われているようだが、山腹をジグザグと登っていく。上を見上げると、ヤマザクラの花が残っているのが見える。道縁の山腹に、ミヤマカタバミが、白い可憐な花を咲かせている。くっきりとした三つ葉なので、すぐわかる。行者岩との分岐を横目に直進すると、一ノ岳に到着。小広場。眺望が広がる。
上を見上げると・・ヤマザクラの花が
残っていて、きれい。 12:39
急坂を登ると、右斜めに、“山頂へ2km” 
12:47
土手に次々と・・《山の花 ミヤマカタバミ》
 三つ葉がきれい。 12:53
赤い花持つ椿と、奥に大きなブナの樹。
12:55
右へ行くと行者岩。 今回は直進。 13:00 新緑の山腹を歩いていく。 13:01
おぉ!《山の花 イカリソウ》 13:06 『一ノ岳』に到着。展望台にて休憩。 13:10
『一ノ岳』展望台の風景。ベンチで、ほっ。13:11

 
ジグザグに登り、山頂方面が見える尾根の南東斜面を登り、左へ曲がりこむと、落葉樹に覆われた山稜になる。ムシカリ(オオカメノキ)や、タムシバの白い花が、のどかに咲いている。ブナ・リョウブの林になる。雪になっても、枝を天に伸ばす、芦生杉もあった。傾斜が緩やかになると・・二ノ岳。
『一ノ岳』にある祠。 13:10 歩いていく先に、山頂が透けて見える。 13:25
《樹の花 オオカメノキ(ムシカリ)》 
白くてきれい。 13:29
こんな所に・・・
《山の花 エンレイソウ》 13:33
雑木林の中を歩く。リョウブ樹のトンネルを
歩いているようだ。 13:37
ブナの樹が、大きく、増えてきた。
13:41
『二ノ岳』を越えていく。 13:42 《樹の花 タムシバ》の
白い花が、ひらひら。 13:42
ブナ林の中、正面に、雪にも強い『芦生杉』が
たくましい姿。 13:44
ブナ林を歩いていく。右側に、
山頂がうっすらと見える。 13:45
『二ノ岳』を越え、ブナ林の中を歩いていく。気持ちが良い。 13:46

 
ブナ林を登っていく。心地よい光の中を進む。 おっ、道そばに、カタクリが一輪咲いていた!ここを境に、カタクリの群生!右側にロープがあり、カタクリを保護しているのだ。最後の坂を登りきると避難小屋があり、野坂嶽権現を安置している。その先に、広場になった野坂岳山頂。
ブナ林の中、ジグザグの道を登っていく。 13:48
『三ノ岳』を越えていく。 13:56 おぉ!道のすぐそばで、
《山の花 カタクリ》。 113:57
道の右手、ロープの向こう側が、
カタクリ群生地。 14:00
道の右手に、《山の花 カタクリ》の群生。
大事に育てているお蔭。 14:00
あざやか!
《山の花 ショウジョウバカマ》 14:03
山頂手前に、避難小屋。覗いてみると、
“嶽権現安置所”と書かれた祠が。 14:07

 
山頂に到着! 今日は、やや春霞みだったが、若狭の青葉山が見え日本海、敦賀湾が見える。記念撮影したり、のんびりした時間を過ごす。 カタクリの花の周りに小石を積んであるのも、ほほえましい。 目指す春の花《イワウチワ》が、葉だけあるが、もう咲き終わったようと思ったが、地元の人が、ここをご覧なさいと案内。なんと、小灌木の下に、あのピンクの花が・・・群生しているではないか!
広々とした山頂風景。 寝そべっている人がいる。 14:10
広々とした山頂風景。日本海方面を眺める。14:17
山頂の三角点と、山頂表示板。後方に、西方ヶ岳。14:18
一等三角点 (野坂岳山頂) 14:09 山頂で、《山の花 カタクリ》を、
ぐるりと石で囲んでいる 14:09
山頂に置かれた方位盤・地図。 14:11 記念撮影(山頂にて) 14:14
《山の花 イワウチワ》 14:26 イワウチワの花にも出会えたので・・
下山開始。 14:33
山頂付近の、可憐な“イワウチワ”の群落。14:26

 
山頂から、元来た道を下山する。 るんるん。
木の根道を下りていく。 14:41 ジグザグと下りていく。
先には、アンテナ。敦賀湾。 14:49
急坂を、右に左にと下りていく。
15:14
急坂を下りていく。やぁ、あそこが
“栃ノ木地蔵”だぁ。 15:27
“栃ノ木地蔵”から、山腹の道を
下りていく。 15:44
登山道入口に到着。 駐車場。
15:59

関西100名山 野坂岳
2009年10月29日 福井県敦賀市にある、野坂岳(のさかだけ)に登りました。 西方ガ岳・岩篭(いわごもり)山とともに、敦賀三山と言われている。北麓から、美しい富士山型に見えることから『敦賀富士』と呼ばれる。二ノ岳から三ノ岳にかけては、美しいブナ林が広がっている山頂には、一等三角点があり、360°の展望。眼下の敦賀湾をはじめ、若狭湾・伊吹山・琵琶湖も一望できました。
  関西100名山  914m
  *うかつにも、愛用デジカメを忘れ、使い捨てカメラで撮影し
    スキャンしましたので、ぼやけています。お許しを。
あれが“敦賀富士”・野坂岳 (敦賀バイパスから仰ぐ) 9:55

登山口から、最初は杉林の中、遊歩道のような道を歩くが、やがて沢沿いに小道を進むと、栃ノ木地蔵のある水飲み場に。 “敦賀名水”と書かれた札が、ぶらさがっている。 振り返れば、敦賀湾の展望が開けはじめている。 そこから、ジグザグの急坂を登る。やがて、分岐に行者岩の看板。 横道して行者岩で、景色を見る。さらに登り、一ノ岳休憩所に。小さな地蔵尊。
あれが“敦賀富士”・野坂岳 
(北陸道・敦賀ICより) 9:30
あれが尖った“敦賀富士”・野坂岳 
(野坂付近から仰ぐ) 10:03
野坂山いこいの森・登山口 10:15 沢伝いに、小道を登っていく 10:25
沢に出る。敦賀名水。
『栃ノ木地蔵』に挨拶 10:50 
樹木の間から、紅葉しかかった
山肌が見える 11:14
途中で横道し、行者岩に登る。
敦賀湾を見下ろす 11:25
一ノ岳・展望所。
地蔵尊に挨拶 12:00


一ノ岳休憩所を過ぎると、道は稜線伝いになる。正面から見ると小さな頂が序々に山頂に向かっているのがわかると思うが、それが二ノ岳・三ノ岳・山頂である。稜線を歩いていると、リョウブ・ブナの樹林から、ブナ林へと移ってくる。少し黄葉がかかった、すばらしいブナ林だ。歩いていると、落ち葉がシャリシャリと音を立てる。 山頂手前には、避難小屋。内部に野坂権現が置かれている。 山頂は、比較的広い台地状。360°展望。琵琶湖も若狭湾も見えた! 帰りは、気持ちよくスイスイと下山。
ブナ・リョウフ゛、気持ちの良い稜線を、
二ノ岳に向かう 12:05
ブナ林を、さくさくと、
二ノ岳に向かう 12:06
二ノ岳 12:09 三ノ岳へのブナ林登り。緑は、ブナの子 12:11
ブナ美林!を歩く。 三ノ岳 12:12 野坂岳・山頂! 12:22
野坂岳・山頂風景 12:30 下山。三ノ岳風景 12:55