新日本100名山 七時雨山
2011年9月26日 岩手県・田代平高原にある、七時雨山(ななしぐれやま)に登ってきました。盛岡の北方、安代ICを降り約10km。広大な牧草地の向こうに、そびえる双耳峰である。日に何度も雨が降るほど天候が変化するという名前だが、今日はうす曇(翌朝は快晴!)。さわやかな空気の中を、南峰まで足を伸ばしての往復。麓にある七時雨山荘の奥さんによると、『雨のなかでもしっとりした山歩きが人気があるのですよ』とのこと。・・・居心地のよい空間が拡がる。
  新日本100名山。 1060m
朝もやの中、すっくとそびえる七時雨山。(田代平・登山駐車場から) 6:22

広々とした牧草地。『平』は湿原の意。長細い山と見えたのは、三方沢山、田代山、駒木立とピークが続いているのです。 パラグライダーや、「イーハトーブトライアル」のバイクトライアルで有名でもある。
広々とした牧場が続いている。
あれが、田代山、駒木立。 12:04
《北上川・最北の湧水地》・・標識。
12:05
七時雨山荘の看板にしたがって、右折。 12:10 赤い屋根の・・七時雨山荘 12:33
七時雨山荘から、牧草地を横切って登っていく。作業道を進んでいくと、「一合目」の標識が。左折して、牧草地に入る。 踏み跡を追いながら登っていく。目印のためなのか、残されている 大樹が実に絵になるアクセントである。上部で牛が3頭。登っていく私を、うさんくさそうに、ジロリと目で追う。ゲートを開閉して直進すると、三合目。
七時雨山・地図 七時雨山荘から、七時雨山に向かって、出発!
 12:34
牧場の牧柵。 12:36 雑木林を過ぎて道が開け、右方に
三方沢山・田代山・駒木立がどっしり。 12:40
作業道のつきあたりに、『一合目』の看板。 
左折 12:46
牧場の踏み跡道を進んでいく。
12:47
牧場道の先に、目印のように
大樹が残っている。 12:49
木陰で2頭、休んでいる。1頭は草を
食べている。じろりと見られる。 12:58
牧場の柵を開閉して、登山道と書かれた
標識に従って進む。 13:00
ササと牧場の境目の道を
直進する。 13:01

三合目から、すぐに広葉樹林の林の中に入っていく。 ミズナラ・ブナなどの樹木に射しこむ木漏れ日を浴びながらゆっくりと登っていく。「五合目」の看板が目の前に。 徐々に登りがきつくなる。七合目あたりから、ダケカンバの樹が多くなってきた。やや広い場所が八合目。
『三合目』。 頂上へ2kmと
書いてある。 13:04
《野の花 カセンソウ》 
(3合目分岐横) 13:04
ダケカンバ・ミズナラ・ブナの樹林を登っていく。 13:08
広葉樹林の道を進む。 
気持ちが良い。 13:12
目の前に『五合目』の看板
13:19
尾根筋の道を登っていく。
あそこが・・『六合目』 13;23
木の根の急坂にとりつく。
13:32
『七合目』 13:39 清清しい尾根道を登っていく。 
ダケカンバ・ブナ 13:42
《高山の花 ミヤマアキノキリンソウ》
13:44
梢越しに、田代山が見える。
13:47
曲がったブナが登山道に。
雪が多いのか 13:47
『八合目』 13:49

八合目を過ぎると、展望の良い、ササの尾根道に。赤とんぼが飛んでいる。 急坂を登った所が「九合目」。ここで、ほぼ直角に右に折れる。 ダケカンバ・ブナの樹が迎える、清々しい稜線歩き。 最後の急坂を登ったところが・・一等三角点のある、北峰・山頂!
展望が開け、ササの尾根道に。 13:51 赤とんぼ(ミヤマアカネ)  13:54
だんだん高度を上げると、ダケカンバが太く
大きくなり、ブナは細くなってきた。 13:56
『九合目』 13:59
9合目過ぎの稜線から、南峰(左)・北峰(右)を垣間見る。 14:00
北峰に向かって、稜線を進む。 14:00 気持ちの良い稜線の登り。 14:04
泥状の、登り登山道。 14:09 あと、一登りで、北峰・山頂だ。 14:11

北峰・山頂には、一等三角点がある。目の前には、ササがきらきらと光っている、南峰が。一旦少し下って、上り返すと、南峰・山頂。 ササ道から遠望すると、姫神山。写真では見えませんが、早池峰(はやちね)も見えました。
北峰・山頂風景。 14:14
七時雨山 北峰・山頂 14:14 一等三角点 (七時雨山 北峰・山頂) 14:15
北峰・山頂から、南峰へ一旦下り、
南峰を見上げる。 14:18
南峰にとりつく。 
ササがきらきらと輝いている。 14:21
南峰に登る途中、きらきら光るササの遠方に、
手前から、一方井ダム・姫神山・
(写真では見えないが)早池峰 14:22
おぉ、南峰・山頂だぁ。 14:28

南峰・山頂! 期待していた岩手山は、霞んで見えず。 かすかに、早池峰(はやちね)・姫神山。山頂には権現様が。この権現様にニシンを供えると雨が降るとの伝説も。しばらく山頂でのんびりした後、北峰に戻る。
南峰・山頂風景。 14:35
七時雨山 南峰・山頂。 14:29 記念撮影
(七時雨山 南峰・山頂) 14:32
南峰から下りながら、北峰を眺める。 14:47
北峰の登りは、ササの中の急坂。 14:55 記念撮影
(七時雨山 北峰・山頂) 15:00

北峰で一息入れた後、もと来た道を下山。 戻りも、すたすたと、気持ちの良い歩きだ。
北峰・山頂にて、向いの駒木立を見下ろす。 14:57
北峰・山頂から、登って来た
尾根を見下ろす。 15:03
北峰・山頂から、下山開始。 15:09
八合目の大樹。実は裏から見ると、こんなに
くりぬかれた樹だったのだ。 15:19
《樹の実 ナナカマド》 15:28
陽に照らされて、樹の幹が白く輝く。
15:32
やや黄葉の気配。広葉樹林の道を、
すいすい下りていく。実に気持ちが良い。 15:41
3合目まで下山。目の前に、田代平。その向こうに、田代山・駒木立の連山が広がる。 15:49
牧草地を戻っていく。 
牛は、もういない。 15:54
放牧場の樹も、長〜い影。
16:01


 @翌日(27日) 快晴の岩手山登山。 
焼走りコースでの登り途中で、この七時雨山は、
くっきりと見えていました。

(カメラ性能上、写真ではあまりはっきり
出ていません)
岩手山に登る途中、噴出口展望台から、
七時雨山を遠望 (9.27 9:36)

  A七時雨山荘 ・・・経営者・立花さんの
人徳なのだろうか、色々な人が
     集まってくる。文集もブループで
継続的に発行されている。
七時雨山荘の玄関 18:00
七時雨山荘の喫茶・食堂。 
ストーブの準備が出来ている 18:04
七時雨山荘も、朝もやの中。 6:28