新日本100名山 荒船山
2011年8月30日 長野県・群馬県の県境にある、荒船山(あらふねやま)に登った。特異な山容で人気の高い山である。写真では、200mもの断崖絶壁の艫岩(ともいわ)が印象的だが、実際は艫岩から山頂までは広々とした台地状になっていて、遠くから見ると、巨大な船と見える。登り下りの多い尾根道の登山道、木の間からちらりと見える絶壁、笹原に広がるミズブナ林、色々の刺激がある楽しい山歩きだった。 新日本100名山。 日本200名山。 1423m
国道254号線から、荒船山の艫岩(ともいわ)(左の断崖絶壁)を遠望する。 15:50

西上州には、溶岩が侵食されて特異な姿の山々が多く、以前登った二子山を想像していたが、荒船山は名前の通り、船・・しかも巨大な船と言った表現があてはまる。艫岩(ともいわ)が船尾、山頂(経塚山)が舳先にあたる。
艫岩・西の覗きから、おそるおそる、断崖絶壁を眺める。(国道254号線は、はるか下) 14:15
荒船山の巨艦のような大きい姿を、国道254号線(コスモス街道)から遠望。 16:26
荒船山の地質(下仁田町HPより)
荒船山・登山マップ(佐久商工会議所提供)
 内山峠トンネルに入らずに、旧道を走ると駐車場。荒船溶岩が侵食された地質だけに、登山口からは、登ったと思ったら下り。アップダウンが多いのだ。でも、稜線歩きなので、残暑も、そよ風でしのぎ易い。  登山道を進んでいくと、目の前に大岩! 挟岩(はさみいわ)と呼ばれ修験道場跡のあるところだ。
内山トンネル手前を右折して
旧道を行く。 10:44
荒船山登山口の駐車場に到着。
11:04
荒船山:古い案内図 11:05 ササのある、山腹の道を
登りだす。 11:06
荒船山頂まで、2.7km 11:16 登ったと思うと、今度は下る。 11:18
案外と、細い稜線を歩いているのだ。 
鎖で気づく。 11:20
急な登りの階段。
ロープもある。 11:21
だんだんと、登り道がきつくなってくる。
 11:37
荒船山頂まで、1.7km
(約半分まできた!) 11:40
またもや下り。 
木の橋なので、すべらぬように・・。 11:45
もう少し下って、あそこから登り。
木の階段がある。 11:47
壊れた標識。
自然歩道と書かれている。 11:49
大岩が現れた!
挟岩(はさみいわ)だ。 11:49

 挟岩付近を見物し、右折して登山道を進む。途中、一杯水の看板がある水場が。 でも、岩が崩れていて水汲みは断念。登山道は、岩を削った場所が多くなり滑りやすく、注意して歩いていく。はしごなどの急登を過ぎると視界が開け、ササ原に覆われた雑木林が現れる。“みんなで楽しむハイキングコース”の表示板には、なんと『マツダランプ』の名前が!レトロ! 少し歩くと、艫岩展望台。
挟岩(はさみいわ)。 巨大な岩だぁ。 一部洞窟になって、修験道場跡。 11:50
侵食によって、溶岩が崩落している。
11:51
挟岩を過ぎ、登っていくと、道の横に、
修験に使ったような石標が。 11:52
岩の横、崩れた道を注意して
越える。 11:57
斜めに滑りやすい。
黒い光沢の安山岩。 11:58
“一杯水”に到着。 12:11 “一杯水”の水場に到着したが、
岩が滑って汲みにいけない。 12:11
道が、滑りやすい岩場になっている。 
注意して登る。 12:18
正面は絶壁。
右折して、はしごを登る。 12:20
岩場で、下りてきた人とすれ違う。 12:21 《山の花 キバナアキギリ》 12:26
おぉ怖い。
岩の間の木橋を渡る。 12:27
滑りやすい岩の道が続く。 
注意深く登っていく。 12:30
ササが現れた。
短いササの中を進む。 12:33
みんなで楽しむハイキングコースの看板。
なんと、『マツダランプ』の名前が!!12:34
艫岩手前、視界が開け、ササ原とミズナラ林が広がる。 12:34
《山の花 ツリフネソウ》 12:39 艫岩(ともいわ)展望台。 12:42

艫岩(ともいわ)展望台は、方位盤があり、視界が良いと、浅間山・妙義山などの展望を楽しめるはず・・だったが、本日は視界不良。でも、すぐ横の断崖絶壁は大迫力!もちろん、足元も絶壁なので・・怖い! 休憩所兼避難小屋から山頂へは、笹原の中のミズナラ・ブナ林をゆっくりと歩ける1本道。 広大で、静寂な溶岩台地を歩くのだが・・水場があり水が流れている。どこから湧き出してきたのだろうか? 山頂分岐点から登っていくと、荒船山・山頂(経塚山)。
艫岩(ともいわ)展望台の、
方位盤。 12:42
《山の花 コキンレイカ》
(艫岩(ともいわ)展望台にて) 12:44
艫岩(ともいわ)展望台の風景。 12:45
艫岩(ともいわ)展望台から、
絶壁を恐る恐る見る。 12:45
休憩所兼避難所のあずまや。
12:46
相沢登山口・山頂との分岐点。
12:48
水場。山頂部なのに、どこから水が
湧き出しているのだろう。 12:51
山頂(経塚山)方面に向け、一本道の
森林浴ハイクを楽しむ。 12:56
ところどころ、道の横に、
祠がある。 12:58
広大な雑木林と、ササ原。・・
ここが、なんと、山頂部の台地なのだ。 13:00
ミズナラ林、ブナ林を、ひたすら歩いていく。
森林浴ハイクなのだ。 13:07
山頂(経塚山・行塚山)への
分岐点に到着。 13:10
山頂(経塚山・行塚山)への
登りが始まる。 13:11
《山の花 ソバナ》
(山頂への登り途中) 13:16
山頂(経塚山・行塚山)の
祠に到〜着。 13:20

山頂にて記念撮影をして楽しむ。 もと来た道を森林浴ハイク。 途中、右手に湿原らしきものを発見。きれいなメタカラコウが咲いていた。 休憩所兼避難所まで。
荒船山・山頂(経塚山)の風景。 13:25
記念撮影
(荒船山・山頂にて) 13:22
二等三角点
(荒船山・山頂にて) 13:26
荒船山・山頂から、もと来た道を、
分岐点まで下りる。 13:37
分岐点に到着。 
右折して、もと来た道を進む。 13:40
広々としたササ原と森の中を、
歩いていく。 13:52
《高山の花 メタカラコウ》
(道から少し入った、湿地付近) 13:53
休憩所のあずまやに戻ってきた。
14:04
内山峠まで、3.3kmの標識。
14:04


幸いに霧が晴れてきたので、艫岩展望台で再度、絶壁を見あげ、見下ろし、楽しむ。元来た道を帰る途中、艫岩・西の覗きに立ち寄り、またもや絶壁眺めをたっぷりと味わう! それからの復路は、往路と同じ。すべりやすい急な稜線歩きは、より注意深く・・・。 内山峠登山口にたどり着く。
艫岩展望台から、霧がとれてきた
下界を見下ろす。 怖〜 14:05
艫岩展望台から、横の絶壁を眺める。
影絵のような山々が、往復の稜線。 14:05
内山峠に向かって、
元の道を帰っていく。 14:11
覗くのは、ここまで。
この先は危ないから。 14:12
西の覗きから、横の絶壁を眺める。
14:15
樹木の間から、下りていく
山々が見える。 14:35
挟岩に戻ってきた。 14:43 内山峠まで1.1km。
狭い稜線を歩く。 14:59
振り返ると、樹木の間から、
艫岩の絶壁が現れた! 15:03
登山口に到着! 15:22
星尾地区から、西上州独特の山々を見上げる。
西上州(群馬県の西端)には、溶岩が侵食されて、
独特の山容の山々が多い。 16:11
コスモス街道から、遠方に荒船山の
巨船のような遠景が見える。 16:26
初谷温泉 。 日本秘湯の会員である。
初谷温泉・・“ハツタニ”ではなく、“しょや”。 
長野県・佐久市にあるので、鯉料理や地元産品を
生かした、気遣いのあるお宿である。 16:41
初谷温泉 (しょやおんせん)の温泉! 
向こうが、源泉。 17:50