新日本100名山 三瓶山
2009年8月17日 島根県大田市の南部にある、三瓶山(さんべさん)に登りました。三瓶山は、鳥取の大山(だいせん)と共に、山陰を代表する山で、『出雲風土記』の『国引き神話』で、島根半島を引っ張ってきてつなぎとめた杭の役割を果たしたと伝わっている。その三瓶山を、北の原登山口から登り、男三瓶山(おさんべさん)・女三瓶山(めさんべさん)・子三瓶山(こさんべさん)と、縦走しました。特に、男三瓶山・山頂付近の草原は、色々な種類のお花畑!で、楽しみましたヨ。
 新日本100名山。 日本200名山  1,126m 
北端展望台から見回す、男三瓶山・山頂風景 10:32
 三瓶山は、約10万年前から火山活動を始めた複成火山で、最新の噴火は、わずか約3600年前といわれる。室の内(現在は、下の溶岩に水がたまり、室の内池となっている)は、火口。 周りの女・孫・子と続く山々は、溶岩円頂丘だそうである。 見る方向によっては、そのデ〜ンとした山の姿も異なり、どこから見てもその存在感を与えてくれる。
でっかい三瓶山が現れた (県道288号線、物部神社過ぎ) 16:42
あれが、男三瓶・子三瓶と続く、三瓶山だぁ (県道30号線から遠望) 7:55
男三瓶・子三瓶と続く、どっしりとした、三瓶山 (西の原、“定めの松”付近より) 8:02
北から、男三瓶山を見上げる (三瓶山自然館西付近より) 8:11
男三瓶山・山頂。
崩れる南壁から、火口“室の内池”を中心に、女三瓶山・孫三瓶山など、ぐるりを見回す 10:50
東側の牧場から見た三瓶山。(左・女三瓶山、右・男三瓶山) 16:38


 北の原にある、三瓶自然館前の駐車場へ向かいました。

三瓶山
どっしりとした、存在感ある、三瓶山だ! 
(県道30号線から遠望) 7:56

『西の原』 から見る、男三瓶山の雄姿。 
右に、“定めの松” 8:03
『北の原』 にある、三瓶自然館。 
背景は、男三瓶山 8:24
三瓶山の『西の原』にある、
《定めの松》 8:00

北の原登山口から、落葉広葉樹林の緩やかな林床を歩き、標高700mと書かれた、女三瓶山・男三瓶山分岐点から高度を上げていく。 標高が上がるにつれ、シデの林からミズナラ・ブナへと樹相が変わってくる。 男三瓶山の山頂下には、草原が拡がり、お花がいっぱい
『北の原』 にある、三瓶山登山口 8:35 両端にシダが生えた道を歩いていく 8:40
《山の花 モミジガサ (キク科)》
(広葉樹林の林床にて) 8:51
標高700m。
男三瓶山と女三瓶山との分岐 9:04
樹林が、シデ林になってきた。 
カシ樹とブナ樹帯の中間 9:05
縁に、アマチャ(アジサイ属)が
咲く道を登っていく 9:39
標高900以上ではブナ。 
ここは、その少し下の『ミズナラ』が多い林 9:44
きれいな、『アサギマダラ』
(南方から飛来する) 9:54
《樹の花 ホツツジ》
(山頂下付近の道縁にて) 10:19
この花で一杯の草原の上が、
男三瓶山・山頂 10:24
お花が咲きみだれる草原を、
男三瓶山・山頂に向かう 10:26
階段の横には、お花が咲きみだれる。
あそこが、男三瓶山・山頂 10:26

山頂は、南北に広い。東西は、ひろびろとした草原。 北は、自然館などを眼下に、遠方は日本海 や島根半島。 南は、崩壊しつつある斜面と、女三瓶山・大平山・孫三瓶山・子三瓶山
など、ぐるっと取り囲む溶岩円頂丘。それに中央に火口である“室の内池”。 360°の風景が楽し めましたヨ。
男三瓶山・山頂に、到〜着 10:28 一等三角点 (男三瓶山・山頂にて) 10:29
男三瓶山・山頂から、西方を遠望す 10:34
《山の花 オオバギボウシ》 
(男三瓶山・山頂の南展望台の横) 10:46
風になびく、タカネナデシコ。 
(男三瓶山・山頂の南展望台付近) 10:46
男三瓶山・山頂、南展望台から、
女三瓶山・室の内池を見下ろす 10:49
男三瓶山・山頂より、東側に、避難小屋
(現在使用されていない)を見下ろす 10:52




山頂下の草原は、まさしく《お花畑》。 その一部を、ご覧ください。
    
*ハクサンフウロと書いていますが、本によると、シコクフウロとも書かれている。シコクフウロがハクサンフウロとどう違うか不明な為、そのまま記述します。
《野の花 ウツボグサ》
(男三瓶山・山頂下草原にて) 10:22
《高山の花 ハクサンフウロ》
(男三瓶山・山頂下草原にて) 10:23
《山の花 クサ・レダマ》 
(男三瓶山・山頂下草原にて) 10:23
《高山の花 ヤマハハコ》
 (男三瓶山・山頂下草原にて) 10:24
《高山の花 タカネヒゴタイ》 
(男三瓶山・山頂下草原にて) 10:24
《高山の花 カンチコウゾリナ》 
(男三瓶山・山頂下草原にて) 10:25
《高山の花 タカネナデシコ》
(男三瓶山・山頂下草原にて) 10:25
《山の花 クルマユリ》
(男三瓶山・山頂下草原にて、オレンジ色) 10:27
《山の花 ソバナ》 
(男三瓶山・山頂下草原にて) 10:27
《山の花 コキンレイカ》
(男三瓶山・山頂下・・草原・お花畑) 10:53

 女三瓶山は、電波塔群が建っているので、すぐわかる。 男三瓶山から、すべりやすい火山礫や、岩場を下って行き、鞍部から登り返す。途中に、兜山を越えていく。
ここから一旦下り、女三瓶山へ
向かう 10:56
三瓶山頂小屋付近の 女三瓶山への分岐から、
男三瓶山・山頂を振り返る 10:56
女三瓶山への下り道から、
男三瓶山・南斜面を仰ぎ見る 10:59
女三瓶山への下り道。 
正面のアンテナ群が、女三瓶山 11:02
女三瓶山への下り道。
向いの左・孫三瓶山、右・子三瓶山を眺める 11:05
女三瓶山への急坂を下る
11:07
もう少しで、鞍部。 正面は、女三瓶山 11:14 女三瓶山への手前。 兜山 11:23
《山の花 コオニユリ》 
(兜山から女三瓶山に向かう道縁) 11:26
《山の花 ヤマホトトギス》 
(兜山から女三瓶山に向かう道縁) 11:37

 室の内池は、この山の火口。女三瓶山・山頂から下り、室の内展望台の横から、火口原に下りていく。 途中、炭焼き窯跡があり、炭焼きのために植樹した『二次林』など、古くから人々の関わりがあったことがしのばれる。
女三瓶山・山頂から、孫・子・男三瓶山と並んだ山並みを遠望。(左から) 11:42
女三瓶山・山頂 11:41 室の内池の向こうに、左・孫三瓶山、
右・子三瓶山を遠望す 
(女三瓶山・山頂下の展望台から) 11:44
女三瓶山・山頂下の展望台から見下ろす、
東の原スキー場 11:55
左・子三瓶山、右・男三瓶山を見上げる。 
(女三瓶山と大平山の鞍部から) 12:05
室の内展望所の横から、火口原に
向かって、下っていく 12:09
火口原“室の内池”に向かって下りていく。 
炭焼き跡は、右横 12:17
ここが、火口“室の内池”から、
左・孫三瓶山、右・子三瓶山を望む 12:30
振り返って、室の内池の向こうに、
大平山を見る 12:34

 室の内池の周りの草原を通っていく。 本当は、奥の湯峠に出て孫三瓶山を回り込んで、子三瓶山に行く予定が、標識の『子三瓶山』につられて、遠回り。岩屑上の若い林、カシワ・クヌギ林は、高さ10mもない低い。沢に沿って登りつめると、鞍部であり、西の原・子三瓶山分岐に。 どっしりとした子三瓶山に、とりつく。
分岐・・・左に行くべきところ、右へ行ってしまった。
(正面は、子三瓶山) 12:37
背の低い、カシワ林を
歩いていく 12:39
沢に沿って、急坂を登っていく 13:13 おぉ〜、やっと、鞍部へ 13:24
鞍部から、子三瓶山に向かう。 
目の前に、どっかと、子三瓶山 13:44
子三瓶山への登り。
奥には、孫三瓶山 13:44
あれが、子三瓶山・山頂 14:01 子三瓶山・山頂 14:02

子三瓶山・山頂で写真撮ったのちは、そこそこにして下山。 鞍部経由で、西の原方面へ。 途中、中国自然歩道と交わる分岐で、自然歩道を、北の原・三瓶自然館へ向かう。 雷がゴロゴロ言い出したので、歩を早めるも、三瓶自然館手前で雨に降られてしまったの・・・でした。
子三瓶山・山頂から、左・男三瓶山、中央・女三瓶山を遠望 14:04
孫・子三瓶山分岐から、振り返って
子三瓶山・山頂を見る 14:04
子三瓶山・山頂から、鞍部に向かって下山する
(急な下りだ) 14:08
赤雁山の下、分岐・鞍部の峠。
 一休み 14:20
鞍部から、西の原方面、堰堤に
向かって下山 14:31
杉林と、雑木林の間を下りていく 14:38 中国自然歩道分岐にて。 14:55
中国自然歩道は、山すその道 15:19 “姫逃池まで、0.6km”〜 もうすぐだ 15:33
杉林の間の木段を下りていく
15:38
最後に雨に降られ、三瓶自然館前の
駐車場に到着 16:10

前日、三瓶山の近くのラジウム温泉に宿泊したので、あわせて、近くにある、世界遺産《石見銀山》(いわみぎんざん)へ行ってきました。 銀の採掘鉱・間歩(まぶ)と、ダイダイ色の美しい石見瓦(いわみかわら)の町並みを、訪れてきました。のんびり歩き。
石見銀山・世界遺産センター 13:30 石窟に、五百羅漢 13:46
龍源寺間歩の入り口 14:23 龍源寺間歩の坑道が続く 14:26
茶色の石見瓦の、町並み 15:16 大森代官所跡が、石見銀山資料館 15:26