2010年12月25日 三重県松阪市にある、伊勢山上(いせさんじょう)に登った。 『伊勢山上』というのは、『伊勢山上 国峯山 飯福田(いぶた)寺』の略称で、701年、役小角(えんのおづね)によって開かれた霊場である。表・裏の行場を有し、北畠家の祈願所として栄えた。織田信雄にも寄進を受けたが、松阪城主・蒲生氏郷により伽藍を壊され衰退。その後、津藩主・藤堂家の信奉を得て、寺運は興隆。 岩をくりぬいた場所に建つ岩屋本堂は、すばらしいの一語につきる。緊張した岩歩きの数日後でも、まだ腕痛い!
(表行場)ぽっかりと大岩が削られた中にある、岩屋本堂。 12:21

(表行場)“小尻返し”を過ぎ、鎖を順に降りる。正面には“飛岩”。右奥に、あの岩屋本堂。 13:41

まずは、裏行場へ。 
登山口へ着くと、いきなり『油こぼし』の鎖!
 無理せずに、慎重に鎖で登る。登りきると、あとは尾根あるき。 道の中央に岩が現れ、役ノ行者像を見ながら進むと、《獅子ガ鼻》 でっかい岩だ。展望を楽しみ、岩の先端から、鎖を伝って降りる。 落葉の道を下っていくと、元の道路へ戻る。


伊勢山上:地図 飯福田(いぶた)寺の、仁王門。 
ここが数台駐車場。 10:38
『裏行場入口』の、案内板 10:52 トタン板にも・・『裏行場入口』の、案内板 
10:52
いきなり・・《油こぼし》で、鎖を使って登る
 10:56
《油こぼし》を登りきり、後ろを振り返る。 
11:02
《油こぼし》を登ると、あとは
尾根道を登っていく 11:04
緑がかったところは、苔が覆った岩
 11:05
道のそばには、『役の行者』の像 11:06 あそこが、『獅子ガ鼻』のようだ!11:07
ここが、『獅子ガ鼻』。 大きな岩だ。 
(裏行場) 11:07
降りていく。 『獅子ガ鼻』の先端に向かう 
(裏行場) 11:10
『獅子ガ鼻』の先端 (裏行場) 11:15 『獅子ガ鼻』から、鎖を伝って降りる。 
横は、次の順番待ちの人。 (裏行場) 11:20
『獅子ガ鼻』から降りた! 振り返って、
次の人が降りるのを見る (裏行場) 11:23
順路に沿って、下山する。 
(裏行場) 11:23
落ち葉で滑りやすい道を、注意深く歩いていく
 11:25
裏行場から、もとの駐車場へ戻っていく。
道の傍には、『役の行者』などの石像。11:32

  
歴史ある、飯福田(いぶた)寺周囲の風景。 行場入山料は、一人200円。 “行場は慎重に行動し、油断転落しないよう。 万が一転落怪我しても当方は責任をもたない”・・と、ある。 緊張!
飯福田(いぶた)寺。 元は北畠家の祈願所で栄えるも、蒲生氏によって壊されて衰退。 11:54
《祈願満足の尊佛》・・・と、書いてある。 
飯福田(いぶた)寺 11:56
あの階段を登りきった薬師堂の横が、
表行場・入口。 11:58
表行場案内図 11:58 周りには、昔の石碑が多くあり、歴史ある霊場の
雰囲気を漂わせている 12:00


  行場入口の鳥居をくぐる。じぐざぐ道を登っていく。 道の角には、 “愛染明王”“愛宕大権現”“毘沙門天王”を祀ってある祠が続く。 女人堂へ到着。その右側は、大きな岩壁。『油こぼし』だ。 鎖を持ちながら、急な岩を登っていく! 尾根に登りきり、斜面を登ると、右側に手すり。手すりがなければ、お〜怖い。岩屋本堂へ。
表行場・入口 (転落注意と書かれている) 12:06 じぐざぐ道を登っていく 12:07
じぐざぐ道。最初の角には、愛染明王 12:08 じぐざぐ道。次の角には、愛宕大権現 12:09
次は・・毘沙門天王が、祀ってある 12:10 登っていくと・・次は女人堂 12:10
これが・・・女人堂 12:12 女人堂の傍には、『油こぼし』。
 長い鎖の登りだ。 12:12

『油こぼし』を登ってくる人々。 12:17
女人堂傍の『油こぼし』。 
慎重に、窪みに足先を入れて登る 12:13
『油こぼし』を登りきると、鎖のない岩登り。 
慎重に、3点確保 12:17

  手すりのある横道を渡ると・・・岩屋本堂。 ここに、本尊が祀られている。 岩をくり抜いた中に本堂。どのようにして建てたのか? その執念に感激する。 断崖絶壁の道を戻る。
岩を削った道を伝い、岩屋本堂に向かう 12:18 岩を削ったところに建てられた、岩屋本堂。 
どのようにして建てたのか?12:18
(表行場)ぽっかりと大岩が削られた中にある、岩屋本堂。 12:20
ぽっかりと空いた岩に建てられた、岩屋本堂。 
どのようにして建てたのか?12:19
硬い岩と、砂岩の組み合わせ。それにしても、
すごい場所に建てたものだ。 12:21


  岩屋本堂から、岩尾根に戻り、“抱付岩”を登る。 樹林・御光岩を登ると尾根道。
なだらかなアップダウンの山道を歩くと、大天井(380m)に到着。 小休憩。
岩屋本堂から、尾根へ戻り、這うように岩を
登っていく。 12:23
岩を登りきり、下をみる 12:27
次は、木立の中の登りだ 12:29 大岩だが、斜めに道があり、登っていく 12:30
岩を登りきると・・・稜線に出る。 12:32 ここが、小天井 (320m) 12:34
稜線を進んでいく。 12:45 稜線を進み、なだらかな山道のアップダウンを
過ぎて登りきると、大天井(380m) 12:49

 最高峰・大天井を過ぎると、イヨイヨ、岩場に差しかかる。 亀岩から、岩の尾根道を進む。 今年一番の寒波襲来とのことで、青空だが、小雪が下から舞い上がってきて、寒い! 鞍掛岩・蟻の戸わたり・小尻返し・飛岩・平等岩と、細い岩尾根! 小尻返しのように、上から見下ろすと、足の置き場がわからない所が2ケ所。過ぎてから振り返ると、判明するのだが・・・。怖い。高度感のある、スリルを楽しむ。 順番を待つ間、右手遠方に、あの“岩屋本堂”の異形を見て、また感激する。 平等岩の岩場を過ぎ、石段をおりて、下山到〜着。 
大天井で小休憩の後、下っていく。
道の中央に、石。 12:59
亀岩 13:05
岩道を進んでいく。 
景色は良いが、時々雪が舞い、寒い 13:06
鞍掛岩を登って・・進んでいく 13:11
鞍掛岩を順に進む。 
先端がわかりずらく、指導を受けて進む 13:12
鞍掛岩。 左は絶壁!こわごわと進む。 13:15
鞍掛岩の先端。 降りてしまえば・・
おろす足掛りがわかるのだが・・。 13:17
『蟻の戸渡り』・・・細い岩尾根を進む 13:18
いよいよ、難所『小尻返し』 13:27 『小尻返し』も、過ぎてから見ると・・
足先がわかりやすいのだが・・・ 13:29
遠方に、あの《岩屋本堂》が、見える! 13:34 次は、鎖で降りる。 13:35
正面の『飛岩』に登る 13:48 『飛岩』を過ぎ、『平等岩』・・最後の鎖による下り。 
13:51
岩場が終わり、下山 14:02 岩場が終わり、下山していく 14:07
最後の石段を降りていく・・・136段だそうだ。 14:07 ここが・・・下山口。 お疲れ様でした! 14:09